弊社では、年に1回「固定資産物品の管理に関するアンケート」を実施し、一般企業の物品管理の実態を調査しています。調査対象は一般企業の総務部門の方で、全22問の質問にお答えいただきました。
今回の記事ではこのアンケートの結果から、興味深かったデータを抜粋してご紹介します。下記リンクからお申込みいただくと、アンケートレポート全文をダウンロードできます。ぜひ皆様の管理にお役立てください。
他社の資産物品管理の取り組みを知りたい方へ
「固定資産物品の管理に関するアンケート調査」報告書をダウンロードすることができます。ぜひお役立てください!
- 2022年度「第8回 固定資産物品の管理に関するアンケート調査」調査:株式会社ネットレックス
- 調査期間:2022年4月29日~5月2日
- 調査対象:事前調査で下記の条件にあてはまる方を対象に実施
- 社員51名以上の企業に勤務
- 総務部門に所属
- 20代~50代の男女
- 合計220名(レポートの数値は各項目で「わからない/答えたくない」を除いた有効回答数を用いて算出)
固定資産の棚卸しの頻度は?
固定資産を管理する上で課題になりやすいのが「棚卸し」です。棚卸しを行うことで「きちんと実在しているか」「どんな利用状況にあるか」「どこに保管されているか」を把握することができますが、物品の数が多くなればなるほどその作業にかかる手間・時間も増えていきます。
そのため「やるべきなのは分かっているけど、実際にはできていない…」「毎年やっているが時間がかかるので億劫…」という声が上がりやすい業務でもあります。
そんな固定資産の棚卸し作業ですが、一般企業ではどのくらいの頻度で実施しているのでしょうか?
Q. 固定資産の棚卸しを年に何回実施しているかお答えください。
「年に1回」または「年に2回」棚卸しをしているという回答が7割を超えていました。一方で「実施していない」という回答も約1割ありました。
棚卸しの方法は?
多くの企業で年に1回または2回実施されている「棚卸し」。この作業はどのような方法で行われているのでしょうか。
Q. 固定資産の棚卸し(現物確認)方法についてお答えください。(複数回答)
目視による棚卸しが6割以上という結果でした。管理手法としてかなり身近なものになっているICタグやスマートフォンを使った棚卸しも、目視棚卸しと比べるとまだまだ少ないということが分かります。
ちなみに、「スマートフォンを利用した棚卸し」の割合を2020年~2022年の3回分のデータで比較したところ、スマートフォンを利用して棚卸しを行っている割合が年々増加していました。「目視確認」や「ハンディーターミナル(バーコード)」と比べると少ないですが、管理業務の中でスマートフォンを利用する場面はこれからもっと増えていくかもしれませんね。
>> 2021年の調査レポートに関する記事はこちら
過去のレポートについても下記ページからダウンロードが可能です。
テレワーク(在宅ワーク)で物品管理はどう変わった?
2020年以降COVID-19の影響でテレワークが急速に進みましたが、物品管理業務への影響はあったのでしょうか。
調査の中で「テレワークを実施するために、新たに取り組んだことがある」と回答した方に、具体的にどのような取り組みを行ったのか質問しました。
Q. テレワークを実施するために、物品管理に関して新たに取り組んだことを具体的にお答えください。(複数回答)
8割以上の方が「社内の物品をリスト化した」と回答しました。多くの会社ではテレワークに備えてリストを作成し、社内物品の把握・貸与した物品と社員の紐付けなどを行ったことが伺えます。テレワークでは物品の利用状況が管理者から見えにくくなり、
- いつの間にか紛失していた
- 勝手に廃棄されていた
ということも起こりやすくなります。テレワーク時にもしっかり利用状況の把握ができるように、定期的な棚卸しを実施できると良いですね。
◆◆さて、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した「固定資産物品の管理に関するアンケート」の全レポートは下記リンクからダウンロードできます。このレポートで他の企業の課題や取り組みを知り、自社の管理に活かしてみてはいかがでしょうか。
このアンケート調査が皆様の「モノの管理のヒント」になれば幸いです。
他社の資産物品管理の取り組みを知りたい方へ
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