物品管理業務を改善していく上で必要になるのが、「客観的に自社の管理を見直すこと」です。ですが、物品管理業務において自社の管理状態を客観的に知る、あるいは一般企業で物品管理がどのように行われているのを知る機会はほとんどないと言えるでしょう。
そこで弊社では、年に1回「固定資産物品の管理に関するアンケート」を実施し、一般企業の物品管理の実態を調査しています。調査対象は一般企業の総務部門の方で、全22問の質問にお答えいただきました。
今回の記事ではこのアンケートの結果から、いくつか抜粋してご紹介します。今年の調査では、テレワークにおける物品管理の課題についても質問しています。ぜひ自社の管理状況と比較してみてください。
▼下記ページでアンケート調査レポートのダウンロードが可能です▼
- 2020年度「固定資産物品の管理に関するアンケート調査」調査:株式会社ネットレックス
- 調査期間:2020年5月19日~25日
- 調査対象:事前調査で下記の条件にあてはまる方を対象に実施
- 社員51名以上の企業に勤務
- 総務部門に所属
- 20代~50代の男女
- 合計219名(数値は各項目で「わからない/答えたくない」を除いた有効回答数を用いて算出)
固定資産物品管理の概要について
まずは物品管理に関してどのような取り組みを行っているのかを聞きました。
Q) 固定資産の管理について、当てはまることをお答えください。(複数回答)
物品管理において「台帳作成」「管理ラベルの貼付」「定期的な棚卸し」の3つが重要なポイントになりますが、アンケートの結果から半数以上の企業でこのポイントを押さえて物品管理に取り組んでいるということが見て取れます。
しかし一方で「遊休品を把握している」という回答が2割程度という結果でした。
Q) 物品管理に関して、社内外から指摘を受けたことはありますか?
物品管理に関して、監査法人や内部監査で指摘されたことがあるか聞きました。
すると約4割が社内外から物品管理に関して指摘を受けたことがある、ということが分かりました。
固定資産物品の棚卸しについて
Q) 固定資産物品の「棚卸し」に関して課題と感じていることをお答えください。(複数回答)
続いて固定資産物品の棚卸しの課題について質問しました。
その結果、最も多かった回答は「棚卸しに時間がかかる・面倒」で7割近い回答がありました。
テレワーク(在宅ワーク)について
COVID-19の影響でテレワーク(在宅ワーク)を行っているという方も多いかもしれません。次はテレワークと物品管理について質問してみました。
Q) テレワーク(在宅ワーク)を実施するために、物品管理(現物管理)に
関して新たに取り組んだことはありますか?
テレワーク(在宅ワーク)を実施していると回答した人のなかで、実施のために物品管理に関して新たに取り組んだことを聞いたところ、約4割が「新たに取り組んだことがある」と回答しました。一方で、課題はあったものの新しい取り組みを実施せずにテレワークを行っているという回答も約2割ありました。早急にテレワークに取り組む必要がある中で、物品管理まで手が回らなかったという企業も多かったのかもしれませんね。
◆◆ さて、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した「固定資産物品の管理に関するアンケート」の全レポートは下記リンクからダウンロードできます。
このレポートで他の企業の課題や取り組みを知り、自社の管理に活かしてみてはいかがでしょうか。
このアンケート調査が皆様の「モノの管理のヒント」になれば幸いです。
他社の資産物品管理の取り組みを知りたい方へ
「固定資産物品の管理に関するアンケート調査」報告書をダウンロードすることができます。ぜひお役立てください!
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