物品管理業務は表に出てくることが少ない業務です。そのため、他社がどのように管理を行っているのかを知る機会はなかなかありません。そこで弊社では、2015年より毎年「固定資産物品の管理に関するアンケート」を実施し、一般企業の物品管理の実態を調査しています。
今回の記事ではこのアンケートの結果から、いくつか抜粋してご紹介します。アンケートレポート全文は下記リンクよりダウンロードが可能です。ぜひ自社の管理状況と比較してみてください。
アンケートレポートのダウンロードはこちら
- 2019年度「固定資産物品の管理に関するアンケート調査」
- 調査:株式会社ネットレックス
- 調査期間:2019年5月10日~17日
- 調査対象:事前調査で下記の条件にあてはまる方を対象に実施
- 社員51名以上の企業に勤務
- 総務部門に所属
- 20代~50代の男女
- 合計219名(数値は各項目で「わからない/答えたくない」を除いた有効回答数を用いて算出)
固定資産物品管理の概要について
まずは物品管理に関してどのような取り組みを行っているのかを聞きました。
Q)固定資産の管理について、当てはまることをお答えください。(複数回答)
約6割以上が「固定資産管理のルールがある」、「管理台帳で物品情報を管理している」と回答しました。社内の固定資産物品管理について、何かしらの取り組みを行っていることがわかります。
物品管理台帳は何を使っている?
続いて、管理台帳はどのようなツールを使っているか聞きました。
Q)固定資産物品の管理台帳として主に使用しているツールをお答えください。
約半数がExcel台帳を利用していることがわかりました。Excelが多くの方にとって身近なツールであることが伺える結果ですね。一方で、「物品管理専用のパッケージシステム」を利用していると回答したのはわずか6.7%という結果でした。
「棚卸し」の実施期間
物品管理業務の中で多くの方が悩まれる「棚卸し」作業。棚卸しを実施している企業では、どのくらいの期間をかけて実施しているのかを見てみましょう。
Q)一回の棚卸しにかかる、おおよその期間をお答えください。
最も多かったのは「1週間程度」の期間で棚卸しを実施しているという回答でした。少数ではあるものの、1ヵ月以上かけて実施しているという回答もありました。
「棚卸し」の課題について
Q)固定資産物品の「棚卸し」に関して課題と感じていることをお答えください。
最も多かった回答は「棚卸しに時間がかかる・面倒」でした。次いで約3割が「棚卸しの精度が悪い」と回答しました。「棚卸し業務」は主業務の合間に行われているケースが多く、棚卸しにかかる手間や時間を削減しながら棚卸し結果の精度を上げることは管理担当者の大きな悩みになっているようです。
◆◆ さて、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した「固定資産物品の管理に関するアンケート」の全レポートは、下記リンクからダウンロード可能です。
固定資産管理の実態を知ることで、自社の管理を客観的に振り返ることができます。ぜひこのレポートと皆様の会社の管理状況と比較してみてください。
このアンケート調査が皆様の「モノの管理のヒント」になれば幸いです。
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