PC管理ツールの導入目的には大きく分けて以下の2つがあります。
- セキュリティ対策
- 社内の資産管理の効率化(保有PCの台数・貸与状況・所在などの把握)
上記いずれの目的を優先するかによって、検討すべきPC管理ツールの種類はまったく異なります。
この記事では導入目的別にPC管理ツールのメリット・デメリットを紹介しつつ、システムの比較方法や選び方を紹介します。
目次
PC管理ツール(PC管理ソフト)とは?

PC管理ツールとは、ハードウェアはもちろん、ソフトウェアや操作ログなどもまとめて一元管理できる業務効率化ツールです。
具体的な機能は製品によって多種多様ですが、多くの製品はセキュリティ対策に特化したツール(IT資産管理システム)と、現物管理に特化したツール(物品管理システム)とに分けられます。
PC管理ツールの管理対象の種類

- IT資産管理システム寄りの機能を持つPC管理ツール
- 物品管理システム寄りの機能を持つPC管理ツール
いずれの強みに特化したPC管理ツールかによって、管理対象ははっきりと変わります。あらかじめそれぞれの製品に期待できる効果を確認しておくことで具体的に選定検討しやすくなるでしょう。
管理対象別のPC管理ツールの選び方
外部脅威や内部漏洩に対してあらかじめ厳重に予防策を敷いておきたい場合には、IT資産管理システムに似た機能を持つPC管理ツールの導入を検討することになります。
IT資産を利用しつつも安全に組織運営することを目的に、情報システム部門の管理担当者が各PC端末を遠隔コントロールしながら、主にソフトウェアや操作ログなどをシステム上で管理することになります。

一方、ハードウェアの所在管理や貸出し管理、棚卸し業務の効率化などを目的にする場合には、物品管理システムをPC管理ツールとして利用することになります。
もちろん両者のシステムを併用している組織も多くあります。IT資産管理ツールと物品管理システムの機能のいいとこ取りをしましょう。
PC管理ツールの導入によってできること・導入効果

「セキュリティリスクの低減」「社内の資産管理の効率化」など、PC管理システムを導入することで期待できる効果は多岐にわたります。
PC管理ツールの主だった機能別に期待できる効果やできるようになることについて解説します。
1.外部攻撃や内部漏えいに対するセキュリティ強化
主にPC内部のOSやソフトウェアの管理に特化したPC管理ツールを選ぶことで、外部からの攻撃や内部からの漏えいなどに対するセキュリティリスクを低減することができます。
各従業員が利用しているクライアントPCのアップデートについて遠隔操作したり、操作ログを管理したりすることが可能です。内部統制の強化に役立ちます。
2.資産の利用状況の見える化や棚卸しの効率化
一方でハードウェアの現物管理に特化したPC管理ツールを選べば、PCやその他の周辺機器の所在データや利用データを一元管理することができます。

たとえば、上記は弊社で開発・提供している物品管理システム『Convi.BASE(コンビベース)』の貸出し・返却管理用ガントチャートの画面です。予約状況をリアルタイムでチェックしたり、端末別の貸出しスケジュールを把握したりするのに便利です。
また、記憶媒体の持出し状況なども管理できるため、機密情報の漏えい対策としても活用できます。
エクセル管理表との違いは?PC管理ツールのメリット

PC管理ツール未導入の場合、エクセル台帳やそれをプリントアウトした紙台帳を運用している組織が少なくありません。
アナログ管理ではハードウェアもソフトウェアも手作業と目視によるチェックを強いられることになり、情報が不正確になりやすく非効率な管理となります。
PC管理ツールを導入して端末管理を自動化するメリットをご紹介します。
1.PC管理ツールでソフトウェアやログを管理するメリット(例)
- クライアントPCを遠隔コントロールできるので現場に向かう必要がない
- システムが自動的にPCを最新の状態に保つよう動くため利用者への個別の案内が省ける
- 端末の位置情報を管理できる
IT資産管理に強い機能を持つPC管理ツールを導入すると、各端末の内部の状況を見える化した上で、遠隔から働きかけることが可能になります。
面倒な作業を省力化できるため、管理に携わる担当者の人数を削減することができるでしょう。
目安として管理対象の端末数が100台を超えてきたらPC管理ツールの導入メリットを感じられやすくなります。
2.PC管理ツールで資産の所在管理や棚卸しを効率化するメリット(例)
- どの従業員がどの場所でどのPCを利用しているのか正確に把握できるようになる
- 棚卸し結果と資産台帳との突合作業を自動化できる
- 貸出し・返却・予約状況をリアルタイムに共有できる
- 複数拠点内の複数の資産台帳の情報を一元管理して効率よくハードウェアを配布できる

たとえば、現物管理に特化したシステム「Convi.BASE(コンビベース)」では、スマホやハンディターミナルで各端末に貼り付けたバーコード・QRコードをスキャンするだけで、端末のステータス変更や棚卸し作業が完了します。
システムが自動的にオンライン台帳と情報を突合してくれるので、面倒な工数を圧倒的に減らすことができます。
実際にお客様に選ばれているPC管理ツールおすすめ5選

PC管理ツールには、セキュリティ対策に強いIT資産管理型と、現物管理に特化した物品管理型があります。導入目的別に、実際にお客様に選ばれているおすすめの製品をご紹介します。
【セキュリティ・ログ管理に強いPC管理ツール】SKYSEA Client View(Sky株式会社)
スカイシークライアントビューは、最大50,000台のPCに対応したオンプレミス版と、導入コストやサーバー負担を軽減できるクラウド版から選ぶことが可能です。
サイバー攻撃対策やテレワーク運用支援などの機能が豊富で、多機能にもかかわらず初心者にもわかりやすいUIのため便利に利用できます。
【セキュリティ・ログ管理に強いPC管理ツール】System Support best1(SS1)(株式会社ディー・オー・エス)
Excel風の使いやすい台帳画面が特徴的なSS1は、ハードウェアもソフトウェアもわかりやすく画面上で可視化することができます。
組織内の資産を一元管理して情報整理したい方におすすめです。料金プランの関係で、セキュリティ管理機能やログ管理機能はオプション形式で付帯させることになりますが、他社製品と比べても性能は遜色ありません。
Officeソフトに慣れ親しんでいる方であれば、導入後すぐに直感的に操作することができるため、とくにおすすめです。
System Support best1(SS1)の公式サイトはこちら
【セキュリティ・ログ管理に強いPC管理ツール】AssetView(株式会社ハンモック)
外からの侵入対策と中からの漏洩対策を統合的に実行できるアセットビューは、一般的なPC管理機能のすべてが備わっています。
これひとつを導入するだけでハードウェア管理もアプリケーション管理もログ管理も完結できるため、はじめてシステム導入するIT管理者の方におすすめです。
エクセル台帳と比べ、管理にかかる運用工数を圧倒的に減らすことができるでしょう。
【セキュリティ・ログ管理に強いPC管理ツール】LANSCOPEエンドポイントマネージャー(旧名称:LanScope Cat)(エムオーテックス株式会社)
1996年に旧版が誕生したLANSCOPEエンドポイントマネージャーは、古くから親しまれているソフトウェアです。
歴史深いとはいえ、ユーザーを取り巻く環境変化に合わせて製品をすみやかにアップデートしており、最新の機能が取り揃えられています。
現行版ではPC管理に加えて、内部不正と外部脅威対策もひとつのツールで実行することができる統合型システムとなっています。
LANSCOPEエンドポイントマネージャーの公式サイトはこちら
【現物管理・棚卸しに強いPC管理ツール】Convi.BASE(コンビベース)(株式会社コンビベース)
コンビベースはPCの所在管理・貸出し管理・棚卸しの効率化に特化したクラウド型の現物管理システムです。「今どのPCが誰の手元にあるか」「どこに保管されているか」をリアルタイムに把握することができます。
PCにQRコードなどの専用管理ラベルを貼り付け、スマートフォンでスキャンするだけで貸出し・返却・ステータスが台帳に自動記録されるようになります。棚卸し工数の90%を削減できます。「PC台帳の精度が追いつかない」「棚卸しを自動化したい」とお悩みのお客様にぴったりです。
IT資産管理ツールと併用して導入されるお客様も多く、導入実績は1,300社以上あります。すでにIT資産管理ツールを導入済みの方もぜひ一度ご検討ください。
PC管理ツールの選択における注意点と失敗例

PC管理ツールの導入にあたり注意すべき事柄を解説します。基本的には「機能と目的が一致しているか」という観点に着目しましょう。
PC管理ツールができることは大きく2つのポイントに分かれる
ここまで解説したように、PC管理ツールの機能としてできることには次の2点があります。
- セキュリティ対策強化
- 資産管理の適正化
どちらの機能を主として求めているかによって組織が選ぶべきツールの種類はまったく異なります。
ツール選びでよくある失敗例1.機能不足
セキュリティ対策強化をしたい組織によくあるシステム選びの失敗例として、ネットワークを通じて各PCの操作ログを監視したり挙動を制御したかったのに、必要な機能がそろっていなかった、という事例がよくあります。
外部漏洩を予防したり、従業員の不正行為を抑止したりすることを目的に据え、まんべんなく機能のそろった統合的なIT資産管理システムを想像して製品を選んで導入したのに、蓋を開けてみればビュー機能がおざなりで、基本的なクライアントPCの操作ログの監視や挙動も困難だった、というお声も。
PC管理ツールを選ぶ際には、オプション機能の追加の有無などを営業担当者によく聞き、デモページに触れたりトライアルを受けるなどして各機能の操作性や柔軟性を確認するとよいでしょう。
ツール選びでよくある失敗例2.ITコストと管理工数を適正化できない
PC管理ツールを導入してセキュリティ体制は万全になったものの「遊休状態のPCが活用できず、無駄に購入してしまう」「棚卸し作業に膨大な時間がかかっている」という失敗も見られます。
これは、一般的なPC管理ツールが「ネットワークに繋がっているPC」の管理に特化しているためです。倉庫に眠っている予備のPCや、修理中の端末など、ネットワーク外にある「オフライン機器」の情報までは自動で追いきれません。
結果として、オフライン機器はエクセル等で手入力管理することになり、台帳のズレから「実は予備があるのに新しいPCを買い足してしまう」といった無駄なコストが発生します。また、年に数回の棚卸し時にもエクセルを印刷して目視で現物を確認するアナログな作業が残り、管理工数が削減されません。
このような組織には、貸与状況管理や所在管理機能を備えた物品管理システムの導入が有力な選択肢となるでしょう。
実際にコンビベースを導入されるお客様には、ネットワーク経由でPCを監視・制御できるPC管理ツールとコンビベースの併用を検討したいというお問い合わせが少なくありません。
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