日々管理業務をされている中で、「他社がどのように管理を行っているのか」「自社の管理方法は適切なのか」などの疑問を感じたことはないでしょうか?しかし一方で、一般企業の管理業務の実態を知る機会は多くはありませんよね。
そこで私たちは、一般企業にお勤めの方を対象に「固定資産物品の管理に関するアンケート調査」を行い、管理業務を行っている方々からのリアルな声を集めました。
今回はこのアンケート結果の一部をご紹介。ぜひ皆様の管理方法と照らし合わせてみてください。
2015年度 アンケート調査レポートの記事はこちら
2016年度 アンケート調査レポートの記事はこちら
- 2017年度「固定資産物品の管理に関するアンケート調査」
- 調査:株式会社ネットレックス
- 調査期間:2017年6月5日~12日
- 調査人数:総務部門に勤務する20代~50代の男女 計219名
- 調査方式:Webアンケート
まずは管理の概要について聞きました
Q)固定資産の管理について、当てはまることをお答えください。(複数回答)
約6割半が「固定資産管理のルールがある」、「管理台帳で物品情報を管理している」と回答しました。社内の固定資産物品をしっかり管理していこうという姿勢が見えますね。しかしその一方で、「遊休品を把握している」と回答したのは2割にとどまりました。
物品を管理している台帳は?
固定資産を管理するために必要な管理台帳。どのようなツールを使っているか聞きました。
Q)固定資産物品の管理台帳として主に使用しているツールをお答えください。
固定資産管理の台帳にはExcelを使っている割合が最も多いという事がわかりました。物品管理専用のパッケージシステムを使用している割合は1.2%。まだまだ専用システムを使っている割合は少ないですね。
■管理台帳に関しての課題は?
続いては管理台帳に関する課題を聞いてみました。
Q)固定資産物品の「管理台帳」に関して、課題と感じていることをお答えください。(複数回答)
管理台帳に関して、7割以上の方が何らかの課題を感じているという結果でした。最も多かったのは「台帳と現物の差異がある」という課題でした。
どのように棚卸しを行っている?
現物の状態確認や、台帳情報のメンテナンスのためにも定期的に実施する事が望ましい棚卸し作業。どのような方法で棚卸しを行っているのでしょうか?
Q)固定資産の棚卸し(現物確認)方法についてお答えください。(複数回答)
「目視確認で棚卸し」が最も多く約8割という結果でした。
目視確認と比べると非常に少ないですが、ハンディーターミナルやスマートフォンを利用して棚卸しを行っているという回答もありました。
棚卸しの課題は?
続いて棚卸しに関する課題を聞きました。
Q)固定資産物品の「棚卸し」に関して課題と感じていることをお答えください。(複数回答)
6割の方は「棚卸しに時間がかかる・面倒」と回答しました。多くの方が「目視確認で棚卸し」をしていることから、現物確認の作業に時間がかかっているのではないかと推測されます。また約3割が「棚卸しの精度が悪い」と回答しました。
◆◆ さて、いかがでしたでしょうか。
今回のアンケートでは、固定資産の管理台帳や棚卸しに関する課題が浮き彫りとなりました。
皆様の管理と比べていかがでしたでしょうか?「台帳と現物との乖離」や「棚卸しの手間」は、管理をシステム化することで解決できるかもしれません。この機会に管理方法を見直してみるのも良いかもしれませんね。
今回ご紹介した「固定資産物品の管理に関するアンケート」の全レポートは、下記リンクからダウンロード可能です。2015年、2016年の結果レポートもダウンロードできますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
このアンケート調査が皆様の「モノの管理のヒント」になれば幸いです。
(え)
他社の資産物品管理の取り組みを知りたい方へ
「固定資産物品の管理に関するアンケート調査」報告書をダウンロードすることができます。ぜひお役立てください!